チューしたら開けてあげるよ
- 大井
- 娘にちゃんと怒るんですか?
- 井戸田
- 怒る。机に乗ったりとかしたら。
- 大井
- 飯食うときもちゃんと座らなかったりするじゃないですか。
- 井戸田
- 怒る。泣いた時点で止めますけど。でも言わないとダメでしょ。
- 大井
- 僕なんか子供をどこまで怒っていいか分かんないんですよ。一応「ダメだよ」って言うんですけど、どこまで言っていいのか分かんない。
- 井戸田
- 多分ねえ、恐怖で支配した方がいいと思う(笑)。「うわー、怒ってる」って思わせた方がいいと思うんですよ。でもあんまり言い過ぎると泣くから、「最後はゴメンネ。言い過ぎたね!」って謝る(笑)。
- 大井
- 最後、甘いですねえ(笑)。
- 井戸田
- そうしないと、こっちが不安になっちゃうんで。嫌われるかもって。走り回ったり、座ってられないとかはあんまり怒らないけど、机に乗ったときはすごい言う。
- 大井
- 礼儀というかマナーとして、ダメなことはきちん言う、と。
- 井戸田
- ただそれが浅草に行くとオッケーになるんだよなぁ……(笑)。
- 大井
- おじいちゃん、おばあちゃんからすれば可愛いですもんね。
- 井戸田
- みんな甘いんですよ。
- 大井
- うちも自分の実家と嫁の実家に行くと大変ですよ。皆が甘い物あげたくて仕方ないし。
- 井戸田
- つい、負けちゃうんですよね。
- 大井
- 負けちゃう。潤さんのところって子供とキスします?
- 井戸田
- うん。ペットボトルのふたとか開けれないときに「開けて~!」って来たら、「チューしたら開けてあげるよ」って言うんだけど、それは奥さんにすごい怒られた。
- 大井
- なんでですか?
- 井戸田
- 「交換条件でチューさせて、お金と引き換えにからだを売るような子になったらどうするの!?」って(笑)。
- 大井
- あははっ(笑)。
- 井戸田
- そこまで考えなくてもねぇ。だからチューしてくんない。
子供が親を引き締める
- 大井
- 子供が生まれて何か変わりました?
- 井戸田
- 他の子供と話すようになった。
- 大井
- 街で子供を見かけると、目がいったりしますよね。
- 井戸田
- するする! わざわざ子供を見に行くもん。街でロケをしてるときに子供から、「写真を撮ってください」って言われたときに、小さい女の子がいると、女の子の頭を整えようとしちゃうんですよ。きれいにしてあげようと思って、すごい触る(笑)! それを見た相方(小沢一敬)に「何やってんの!? 触るな、人の子を!」って言われて(笑)。でも、ホントによく触るようになったなぁ。
- 大井
- 子供との距離が近くなったんですね。
- 井戸田
- すぐ抱っこするようになったし。あと、「いくつですか?」って聞いちゃう。「1歳7ヶ月です」って言われたら、「あー、うちと近いですねえ!」って、会話はそこで終わっちゃうんだけど(笑)。
- 大井
- そんな社交辞令も言えるようになりますもんね。子供がいなかったときだと、話そうとも思わないんですもんね。でも、子供が生まれてからは外に飯食いに行くのが難しくなりましたよね。
- 井戸田
- あー、それはある。断られたりするもんね。
- 大井
- 行く店も限られるし。こっちも遠慮する店があるじゃないですか。走り回るわけじゃないけど、やっぱり騒ぐし、落ち着きがないから。夫婦2人いてもどっちかが見てなきゃいけないし。4人くらいいると、誰かしらが面倒見て3人で話したりとかできるけど、2人だと1人が見てるから、あんまり話す気にもならないし。それに、奥さんが嫌がりますね。面倒くさいって。家で食べた方が楽だから。
- 井戸田
- うちは逆ですね。子供がいても行きやすいお店が何軒かあって、そこをファミレス感覚でローテーションしてる。
- 大井
- へ~。俺は子供が生まれて、とりあえず自分が頑張らなきゃとは思うようになりましたね。
- 井戸田
- ああ、それは思いますよね。
- 大井
- 独身だったらもっとだらっとやってただろうなって思うし。
- 井戸田
- 子供が親を引き締めるんだよね。最初の頃は面倒見ないと死んじゃうわけだから。「私たちが育てないと、この子は死んじゃうんだよ」って、奥さんとよく話しましたね。あとは、兄弟ができたときに自分が子平等に愛情を注げるか、気になりますね。今は子供が1人しかいないから、こういう育ち方をしてるけど、男の子が生まれたらどんな感じなのか? やんちゃなのか? とか、そういうことを楽しみたい。自分の両親が喜ぶ顔を見たいですね。
- 大井
- それは親孝行した感じがしますよねえ。
- 井戸田
- これは本当にそう思う。
自分のことを認めてもらいたい
- 大井
- 最後に格言をいただきたんですけど。
- 井戸田
- えーっ!?
- 大井
- 「子育てとは、○○」みたいな感じで。
- 井戸田
- う~ん……癒しでもないしな~……。アピール!
- 大井
- どんなアピールですか(笑)?
- 井戸田
- 俺、こんなことやってますよ~、とか。……うわ~、違うなぁ。
- 大井
- こんな風にしていきたいでもいいんですけど。
- 井戸田
- 今のとこは「自分のことを認めてもらいたい」っていうのがある。娘だから恋人でいたいと思って。
- 大井
- そうですよねえ。
- 井戸田
- 正直であってほしい。あぁ~~~こんなに話すと会いたくなるねぇ。
(格言、考え中)
- 井戸田
- 大井さんのところは兄弟の予定は?
- 大井
- 2月に2人目が控えてるんですよ。
- 井戸田
- おめでとうございます!! 性別は?
- 大井
- 男です。
- 井戸田
- 良かったですねえ。
- 大井
- 良かったんですけど、僕、姉が2人いて男が俺1人だったから、男の兄弟との絡みがあんまり想像できないんですよね。息子ができるときにどうしたらいいのか。
- 井戸田
- 男の子って、大変らしいですよ。暴れてしょうがないって。
- 大井
- やんちゃだったらいいんですけど、さっき言ったみたいに暗かったり、なんかのマニアだったらどうしようかなと思って(笑)。俺、殴られたら嫌だなぁ。
- 井戸田
- あはは(笑)。それは嫌だけど。
- 大井
- 「ぶっ殺すぞ!」とか言うんですよ。
- 井戸田
- それ、娘でも言う子は言うんじゃないですか? でもそれって、お母さんが影響するんだと思うんですよ。お母さんがお父さんのこと馬鹿にしてると、そういうことになるんです。そこを防げば大丈夫! 「私が悪く言わなければ大丈夫!」って、うちの奥さんがいつも言ってますよ。
- 大井
- 奥さんが旦那を立てていれば。
- 井戸田
- お笑い芸人っていう職業がどうかっていう話を奥さんとするんですけど、奥さんが言うには、「芸人自身が世間で思っている以上に”芸人”というものを低く見てる」「世間は”芸人”をかなり高い位置にいると思ってる」と。「芸人っていうのは、自ら<芸人だから>とか自虐的に言うけども、そうじゃない。かなり良い位置にいるんだから、もうちょっと誇りを持ってやってね」と言われます。だから誇りを持ってやった方がいいなと。
- 大井
- 奥さん、良いこと言いますねぇ! 奥さんが立てている限り、娘から「ジジィ、入ってくんじゃねえよ!」とは言われない。
- 井戸田
- そうです。で、格言……えーと、子育てとはね……なんだろうなあ? 自分の親父を尊敬しよう計画!かな(笑)。
- 大井
- なるほど! 潤さんらしい格言、ありがとうございます(笑)!
まとめ
2回目にして、恒例にしようと思っていた色紙を思い切り忘れていきました。
なので、お言葉はなし!
潤さんは、良いお父さんですね。
ポジティブで前向きで。
いざって時に頼れるオヤジな気がします。
是非、見習いたいです!
次回は……
誰にしよ。
模索中です。
お楽しみに!