第四回ゲスト
剛(中川家)

第四回目は、双子の息子の父、中川家の剛さん。
ロケ中に、よく分からないポイントで1人でクスクス笑ってる。
しかもカメラに映らないところで、下向いて笑ってたりするから、意味わかんねぇーんだけど!
最近ちょっと老けてきたお兄ちゃんが一体どんな子育てしてるのか???
聞いてみました!どうぞ!

P.T.A

4-1

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同時に寝て同時に起きる双子

大井
僕も2歳の娘と、半歳の息子がいまして、自分の子供よりも大きい子供を持つ芸人さんに、子供の育て方について聞いているんですよ。ブログ見ると(※1)、剛さんも子育てをきちんとしてますよね。遊びに連れて行ったりとか。
そうそう。遊びに行くときも、俺発信で行ってるね。
大井
「ドコソコ行くぞ!」って? そこには奥さんも一緒に行くんですか?
うん。昨日もボロボロの状態で、無理矢理高尾山登らせて。
大井
それは子供の気持ちがノってなかったっていうことですか(笑)?
全然ノってなかった(笑)。
大井
(笑)。
いつも、基本的にあんまり子供に合わさないですね。キャンプとかも、俺が行きたいって(笑)。ダイエー行って必要なものとか全部揃えて、その日に行く感じ。
大井
へえ、すごいですね! 休みの日をちゃんと家族に当ててますよね。
はい。基本的に(子供たちに)合わせないです。楽しないでしょ、合わすと。
大井
僕は気を使ってばっかりです。だからなのか、子供からあまり好かれてないです。
でしょ。結局、合わさんほうがいいんです。
大井
ワガママばっかり言うし、僕もね、怒り方がわからないから面倒臭くなっちゃうんですよ。ご飯食べなかったりするんですけど、怒るのが面倒臭くなっちゃうんです。
うちはご飯食べへんときはもう食わさないです、朝も昼も。
大井
(笑)。
そうすると、もう夜狂ったように食べる(笑)。餓鬼状態にさせて。
大井
お菓子くれ、とか言わないですか?
お菓子はお手伝いしたときとかのご褒美に。
大井
子育ての軸は剛さんなんですか、それとも奥さんですか?
嫁さんかな……。あっちが言ったときはこっちがフォローして、こっちが言ったときはあっちがフォローしてみたいな。極力偏らないようにして。
大井
すごくバランス良く、ちゃんと育ててますね。娘がもうすぐ3歳なんですけど、全然言うこと聞かないんですよ。
あ、でもそのくらいの頃はうちも言うこと全然聞かなかったですよ、何ひとつ。ただね、幼稚園とか行きだすと、周り見てだんだんルールとかわかってくるようになって、気を使いだしたりするようになる。
大井
へえ。
それでも最終的に困ったときは平手打ちですね(笑)。
大井
(笑)それ何歳から叩いてるんですか?
3歳くらいかな……。
大井
そろそろ叩いてもいいかなって?
そうです。でもね、わかってますね。自分が悪いっていうことを。
大井
ワガママ言ってるなっていうのがわかってるから、平手で打たれても……?
しょうがない。子供は子供でアイツらなりに考えとるんですよ、けっこう。
大井
謝ってきたりするんですか? そういうときってワーってなるじゃないですか。
「ごめんなさぁーい(泣)」って。
大井
子供からしたら剛さんは恐い親父なんですね。
恐いみたいですね。まあ、怒ったあとはフォローしとかんと、怒っただけやったらあかんからね。ワーってなったら「うるさーい!」って2人同時に叱ってます。
大井
大変ですね、双子だと。
立ち直んのはそれから5分後くらいですね。
大井
うちの奥さんは1人目のときは普通だったんですけど、2人目が産まれて、半分育児ノイローゼみたいになってるんですよね。下の子を見てるけど、まだ上の子も2歳だから手が掛かるしって。てんやわんやなんですけど、剛さんのところは双子だから、奥さんもはじめから2人育てられたわけですもんね。
いや、うちもノイローゼみたいになってましたよ。でも、僕自身は結構手伝ったほうかなって思いますね。たまに子供を預けて2人でどっかに出掛けたりとか。
大井
そういうフォローもしつつ。
そういうことはたまにしましたね。あとはカイたる(※2)しかないですよね(笑)。
大井
(笑)!
これが一番です。もう何百年以上これじゃないですか、一番のフォロー。
大井
やっぱり、その辺サボっちゃダメですよね(笑)。
頑張っとりますわ。
大井
(笑)。出産のときは立ち合ったんですか?
いや、ギリギリまでいて、仕事やったんで仕事に行って、帰って来たらもう産まれてた、みたいな感じ。
大井
その日のうちに病院に行けたんですか?
行けましたね。仕事終わってから。
大井
産まれる前から双子だってわかってたんですよね?
わかってました。
大井
はじめて見たときはどうでしたか?
……気持ち悪かったです。
大井
僕は立ち合いだったんですけど、そんなに可愛いか?って言われたらそんなでもないんですよね。
そうなんですよね、気持ち悪かったのは覚えてますね。
大井
顔もパンパンだし、あまり可愛くないなって(笑)。
ドロドロやし、あんまり実感もね。喋りはじめてくらいですよね。
大井
親父になったっていう実感はやっぱり1歳過ぎてからくらいですか?
喋るようになってからじゃないですか。
大井
こっちが喋ったことにリアクションが出るようになってきたくらい?
それくらいからですよね。
大井
それくらいまで僕もどう接していいか、わからなかったんですよね。
わからないでしょ、気持ち悪いし。あと、怪我するんちゃうかとか。
大井
じゃあ夜泣きとかも大変だったんじゃないですか?
2人同時やからね。
大井
奥さん、全然寝れないじゃないですか。
寝れてなかったですね、3時間おきなんで。
大井
双子って同時に起きるんですか?
同時です。同時に寝て、同時に起きる。難しいですよね、どっちかに偏ると贔屓(ひいき)になるし。どっちかがスネるから、なかなか上手くいかなくて。
大井
こっちしか悪いことしてないときは、こっちだけ怒ってって?
ひとりを怒って、もうひとりに「おまえもそやぞ! おまえも今、ヘラヘラ笑ってるけどな」って(笑)。具合が難しいですね。でも基本的には(子供に)合わさないことですね。絶対そっちのほうがええと思うんですけどね。
大井
(合わせると)ナメられるんですよね。
ナメられますね。
大井
怒ってもすぐナメてくるんですよ。だからワガママばっかり言うんですよ。
無理矢理じゃないですけど、キャンプ行ったり、山登ったり、海に行ったり、いろいろ行ってるうちにハマるんじゃないですかね。あっちから何したいとかはまだ言ってこないですからね。
大井
2歳の娘が『崖の上のポニョ』が好きだっていうんで、サンシャイン水族館でやってる『崖の上のポニョ展』に連れて行ったんですけど、すぐ飽きちゃうんですよね。混んでるし、イライラするんですよ、俺こんなの別に見たくないしって。やっぱり合わすとダメですねぇ。奥さんはその辺について、何も言わないんですか?
喜んでますね。大人のやることのほうが面白いんで。退屈でしょ、『崖の上のポニョ』観てても。
大井
そうなんですよね。
剛さんのお子さんは男の子ですよね。育てるベースは厳しくいこう、とかあるんですか?
意識しますね、男の子なんで甘やかさない。女の子やったら変わってたかもしれないですね。
大井
どのくらいで怒ります?怒鳴っていいところと、ダメなところがわからなくて。子供のやることだから怒らないでいられるっていうか……。「片付けろ」って言っても片付けなかったりするじゃないですか。もう自分で片付けたほうが早いなって思うと、難しいんですよ。飯食わなかったら、無理に食わそうとせずに放っておいたほうが楽なんですよね。
「今食べへんかったら、腹減ったときにはもうないねんぞ」って。昨日、高尾山行ったときも暴れてシートベルトを付けないんですよ。調子にノってるから、途中で車から引きずり降ろして「あかん!」って怒って。そしたらワーンって泣いて、そっからもうちゃんと言うこと聞くようになって。
大井
すごいですね。パワー使いますね。
使いますね。
大井
でも、僕はそれがもう面倒臭くなっちゃうんですよ。良くないなって思いながらも楽しちゃうんですよね。
ね、やってまうんですよね。最初のうちは。
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